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失敗しないための外構(エクステリア)講座! 土間コンクリート編

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失敗しないための外構(エクステリア)講座! 土間コンクリート編

2020.01.27

 

外構(エクステリア)工事と言えば、ブロック塀、フェンス、カーポート、駐車スペースの土間コンクリートなどがあります。

 

建築、土木業界で長らく働いてきた経験から、今回は土間コンクリートについて書いていこうと思います。

 

 

 目次
1、そもそもコンクリートって何?

2、異形鉄筋とワイヤーメッシュの違い

3、伸縮目地の効果と重要性

4、駐車場を造る時の注意点

5、まとめ

 

 

|1、そもそもコンクリートって何?

コンクリートの主成分は、セメント、水、細骨材、粗骨材、混和材で構成されています。

 

各成分の詳細は以下の通りです。

 

セメント・・・石灰石、粘土、けい石、鉄原料、せっこう

水・・・水

細骨材・・・砂

粗骨材・・・砂利

混和剤・・・AE剤、減水材、その他

 

細かい話をすると非常に専門的になってくるので解りやすく言うと、上記のものを混ぜ合せて作ったものがレディミクスコンクリート(流動性のある固まっていない状態)になります。

 

それを型に流し込んで養生を置いたものが、一般的に言うコンクリートです。

 

ここで一般の方がよく間違えるのが、コンクリートとモルタルの違いです。

 

モルタルとは主成分が、セメント、水、細骨材(砂)から構成されていてコンクリートと比べるとセメントの量や種類、粗骨材や混和材が入っていないので強度はかなり低下します。

 

街中でよく見るブロック塀はモルタルで出来ています。

 

隣地境界の囲いなどに使う場合は問題ないですが、ブロックの厚みや積み上がっている高さなど建築基準法に準じた施工がなされているか、土留めなど土圧やその他の力が加わるところで使用されていないかなどの注意を払う必要があります。

 

危険なブロック塀の詳細については、こちらから確認してみてください!

 

コンクリートブロックや土留めについては、失敗しないための外構(エクステリア)講座! コンクリートブロック編を参照して下さい。

 

コンクリートは使用するセメントの量や種類、水と混ぜ合せた時の水和反応の状況、天候、気温による補正、鉄筋の配筋方法や外部までのかぶり厚さなどいろいろな要素が複雑に関係していて、それらを適切に選択する知識と多くの経験が必要になってきます。

 

このような技術を高度な推移で有している業者は、多くないのが現状です。

 

コンクリートを扱う工事を考えている場合は、知識や経験、技術を十分に有している業者を選んでください。

 

 

|2、異形鉄筋とワイヤーメッシュの違い

鉄筋コンクリートという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

 

1、そもそもコンクリートって何?でお伝えしたコンクリートの中に異形鉄筋という鉄が入っている状態を鉄筋コンクリートと言います。

 

この鉄には丸鋼と棒鋼があり、丸鋼は普通の丸い鉄の棒に対して棒鋼は表面にリブという凸凹した表面加工が施してあり、丸鋼に比べてコンクリートへの付着力、定着力が高くなっています。

 

簡単に言うと、丸鋼より棒鋼の方があらゆる面でハイスペックということです。

 

異形鉄筋とはこのリブの付いた棒鋼のことを指していて、SD295AやSD345など様々な種類があります。

 

なぜ異形鉄筋をコンクリートに入れるのかというと、、、

 

・コンクリートは圧縮力に強く引張り力に弱い

・鉄は引張り力には強く圧縮力に弱い

 

という特性があり、それぞれがそれぞれの弱点を補うことでより強い構造体となっています。

 

建物の基礎や鉄筋コンクリート造の家、道路の橋やその他コンクリート構造物はすべて異形鉄筋が入っています(重力擁壁などは別です)

 

一方、径が6mm程度の丸鋼を工場で150mm角や200mm角で網状に溶接されているものをワイヤーメッシュといいます(一部製品ではコンクリートへの付着力を高めるために丸鋼をスクリューさせているものもある)

 

使い分けとしては、大きな力が作用する場所、構造物に対しては異形鉄筋で、人が通る通路や普通車が駐車する程度の軽微なものはワイヤーメッシュで施工します。

 

一部の業者サイトで、ワイヤーメッシュを入れるとコンクリートが丈夫になるという記述も見られますが、ワイヤーメッシュはコンクリートのひび割れ防止が主な役割であって、コンクリート自体の強度とはまた別の話になります。

 

コンクリートの強度はセメントの量や種類、水と混ぜ合せた時の水和反応の状況、骨材の種類、混和材などで決まり、十分な強度を発現させるために天候や気温による補正、鉄筋の配筋方法や外部までの厚みなどに配慮する訳です。

 

弊社で施工させて頂きましたK様邸 外構工事では、

 

径6mmで150mm角のワイヤーメッシュ

 

径13mmで200mm角の異形鉄筋(SD295A)

 

建物廻りの通路と普通車の駐車スペースは径6mmで150mm角のワイヤーメッシュ、4t車が通る場所は径13mmで200mm角の異形鉄筋(SD295A)で施工しています。

 

 

|3、伸縮目地の効果と重要性

コンクリートは打設後、数十年かけて収縮(=硬化)し続けます。

 

2、異形鉄筋とワイヤーメッシュの違いでもお伝えした通り、コンクリートは圧縮力に強く引張り力に弱いので、ひび割れが起こりやすいという特性を持っています。

 

コンクリートを施工する面積が広いほどひび割れの影響が大きいので、土間コンクリートを施工する場合は10~15m2以内に一か所の割合で伸縮目地を設けます。

 

 

こうすることで一枚もののコンクリートを分割して、収縮しようとする力を緩和することが出来ます。

 

目地の種類はエキスパンタイと呼ばれるものや、レンガ等で間仕切る方法、土間コンクリート打設後にカッターで溝を入れる方法、枠を入れて土間コンクリートを打設し、脱型後に砂利や植栽等を施工する方法等があります。

 

各目地のメリット、デメリットについては4、駐車場を造る時の注意点でお伝えします。

 

 

|4、駐車場を造る時の注意点

駐車場を造る時の注意点をいくつか紹介します。

 

①各種目地の特性を把握する

エキスパンタイ目地・・・直線的な配置が基本(曲線は不向き)、数年経過で表面が劣化。

レンガ目地・・・経年劣化しにくい、強い衝撃で欠ける可能性有、他より費用が高い。

カッター目地・・・費用が低い、数年経過で溝に埃が詰まる。

砂利、植栽目地・・・子供やヒールを履く人が躓く危険有、数年経過で雑草が生える。

 

②駐車場の土間コンクリートの勾配をしっかりと計画する

地表面をコンクリートで覆ってしまうので、雨水等が道路側溝へ流れるように勾配計算して土間コンクリートの高さを決める。

 

③集水枡等の排水設備を計画する

土間コンクリートの勾配で排水出来ない場合は、集水桝を設置して地中の配管から排水する。

 

④門扉、カーポート、駐輪場を設置する場合

車止めの位置、ドアの開閉や乗り降りの想定、柱の基礎がメーカーの規定通りに施工されているか等を確認する。

 

⑤車が乗る部分とそうでない部分を把握する

アプローチ(玄関までの通路)などにも車が乗る可能性がある場合は、ひび割れや破損の原因になる為、コンクリートの強度や仕上げ材の種類などにも気を付ける。

 

 

|5、まとめ

今回は土間コンクリートについてのポイントや注意点を、一部ではありますが紹介してきました。

 

CONSTRUCTOR マキ工務店では、コンクリート工事のスペシャリストとして、見た目や価格だけではなく、丈夫、安全、使いやすさ等を重視した施工を心掛けています。

 

アフターサービス面では、定期的な点検は勿論ですが、台風等の災害が接近している場合は、自主的にパトロールも行っています。

 

災害に繋がる危険なブロック塀の撤去やリフォームの推進、外構(エクステリア)工事、土留めや月極駐車場などの土木(造成)工事、その他家廻りのリフォームなど、幅広く対応しております。

 

是非、お気軽にご相談ください!

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